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事務課より

H30koutyou_1.jpg     校長あいさつ 〜本校の歩み、そしてNEXT STAGEへ〜

 

 本校のある吉田(宇和島市吉田町)は、伊予吉田藩三万石の陣屋町で、町内には当時に由来する地名や寺社が数多く残るなど、歴史と文化の風薫る町です。また、西は宇和海吉田湾に面し海の幸に恵まれ、周りの山々には柑橘の木々が実りをたたえる、自然豊かな地でもあります。
 この吉田町に、吉田高校が産声を上げたのは、今から100年も前のことになります。明治から大正期にかけて海運業で活躍し「海運王」と呼ばれた実業家山下亀三郎氏によって大正6(1917)年に設立された山下実科女学校と山下亀三郎氏に加え、慶應義塾で学び日米貿易の開拓者として活躍した貿易商村井保固氏、学校教育に長く携わった後に政界で活躍した清家吉次郎氏の、いわゆる「吉田三傑」と呼ばれた3人により大正12(1923)年に設立された町立吉田中学校がその起源となっています。なお、昨年(2017年)は山下実科女学校の開校から100周年にあたり、本校で盛大に記念式典を開催されました。
 山下実科女学校は、優れた人物を生み出す根本としての良き母を作ることを目指し、幅広い教養教育や倫理観を育てる徳育を重視するとともに、生活の基礎となる裁縫や農業技術などの習得を目指すなど特色ある教育を行っていました。一方、吉田中学校では知識の習得とともに、高潔な人間性を育てる徳育が重視され、卒業生の多くが大学(旧帝国大学)や専門学校(今日の多くの大学や医学部などの前身)に進み、各界のリーダーや高度な専門家になりました。吉田中学校はやがて、工業生産力の増大を目指す国家的な要請に応えて工業学校に改組され、ものづくりという伝統が新たに加えられることになります。昭和25(1950)年、それぞれの後身にあたる私立山下高等学校と県立吉田工業高等学校が合併し、普通科と工業科が併設された愛媛県立吉田高等学校が誕生しました。  
 本校創設者の一人、村井保固氏が吉田中学校設立にあたり起草した校訓が、吉田高校に引き継がれています。この校訓は、学びを通して到達すべき理想を示しており、歴史と伝統を誇る本校で学ぶ皆さんには、この校訓に示された精神を生き方の範とし、社会に貢献できる人材として大きく成長して欲しいと思います。
 「自律以行己(じりつもっておのれをおこなう)」自主的に責任ある態度で行動しなさい
 「忠誠以接人(ちゅうせいもってひとにせっす)」誠実で思いやりのある態度で人に接しなさい
 「愛物以利世(あいぶつもってよにりす)」   自然を尊び公共心を持って生活しなさい
 「邁往以当事(まいおうもってことにあたる)」 向上心を持ち進取の気風で行動しなさい
 また、「念ずれば花ひらく」や「二度とない人生だから」で知られる、詩人坂村真民氏(真民さん)も、本校にゆかりの深い先人の一人です。熊本県ご出身の真民さんは、戦後、大陸から引き揚げられたのち、昭和20年代から40年代にかけて、愛媛県で高等学校の国語教師として勤められました。吉田高校にも赴任し、のべ8年間教鞭をとり、その間、本校校歌の作詞などの大きな足跡を残しています。校歌にある「精神(こころ)を修め、技術(わざ)を練る」は、本校の指導目標にもなっており、また、校内中庭には「すべては光る」の碑があるなど、今も真民さんは本校の心の教育の大きな指針となっています。
 本年度は407名の生徒の皆さんが、本校で学んでくれています。かつて1000名を超えた生徒数も、半減してしまいましたが、100周年のテーマである「NEXT STAGE 〜共にはばたけ〜 」が目指す、次なる100年に向け、皆で力をあわせ、新しい一歩を大きく踏み出したいと考えています。同じ学校で学ぶ仲間としての絆を大切にして、充実した学校生活を送ってください。
 皆さんの心身のさらなる成長を楽しみにしています。吉田高校発展のため、共に頑張っていきましょう。

 

                                愛媛県立吉田高等学校第26代校長                                           安宅 理



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