モザンビークからの武器アートのアーティストとの交流
2025年6月10日 20時55分本日、モザンビークから武器をアートに変えて平和を伝える活動をされているフィエルさんをお迎えして交流活動を行いました。
5時間目は3年生普通科の英語コミュニケーションⅢの授業で、インタビューをしたり、「あなたにとっての平和とは?」や「平和を維持するために何ができるか?」という質問に答えながら一緒にアート作品を完成させました。実際に内戦で使われていた武器から作られたアートにも触れさせてもらいました。
生徒の質問の答えの中にあった、「過去の辛い体験があるからこそ、今の自分と向き合い、その上で未来に何を残していくのか。を問い続けている」「自分の活動はスプーンで海の水をすくう様な活動だけれど、それでも諦めないこと、続けることの持つ力」などの力強い言葉や体験を教えてもらう中で、たくさんのことを感じることができました。中でも、武器自体は人を殺めることはない。だからこそ、人間が自分自身に向きあい続けること、相手を理解しようとすることが不可欠だというお話が心に残りました。
6時間目は、機械建築工学科の3年生の実習で、武器アートの修繕を見学しました。溶接をする姿はとってもかっこよくて、溶接の技術や、アイディアなど、言葉を超えた心の交流が行われました。好きなものや得意なもの、共通点があるとそこに言葉がなくても分かり合えることが多いと感じました。新作の「バラと花瓶」を一緒に完成させていました。楽しそうに活動する大人の姿は、よいロールモデルだと感じました。
放課後は、華道部の生徒がアート作品からインスピレーションを得て、花を生けました。死と生、平和とは?メタルの作品の形を生かしながら異質なもの同士でコラボレーションし、違うからこそ魅力を引き出しあうことを感じながら作品を仕上げました。
写真は、フィエルさんの作品で、「本を読む人」。何からも学び続けることができるというメッセージを伝えてくださいました。事務室前にお花が飾ってあるのでぜひ見てみてください。「技術を学ぶことが物を得るよりもっと大切だよ」という言葉と共に、私たちへのプレゼントとしてお花の作品をくださいました。
戦後80年、戦争を知らない年代の私たちだからこそできることは何か、考え続けたいと思います。