第1グラウンドのイチョウの木

2023年9月4日 14時17分

    イチョウの木の葉が黄色味を帯びてきて、銀杏(ギンナン)も実ってきました。地面にも2,3個の銀杏が落ちていたので拾い上げ、恐る恐るにおいを嗅いでみるとやはり思わず顔をのけぞってしまうほどの強烈な腐敗臭。このにおいの主成分は酪酸とヘプタン酸とのこと。酪酸はバターやチーズの発酵臭だというから納得。このにおいは子房(果肉)に含まれています。子房には、ギンコール酸という物質も含まれており、かぶれや皮膚炎の原因ともなるので、素手で触ることは避けたい。

    私たちが食べる銀杏は、その子房の内側にある種子のその内側の胚珠の部分。脳の働きを助けるなど、栄養価の高い食品です。また、イチョウは葉にも認知症などに期待できる成分が含有されているとの報告もあります。

    ジュラ紀の地質からも葉の化石が発掘されているほど、時の風化を耐え抜いて現代を生きているイチョウ。地球にとっても人類にとってもなくてはならない植物なのだろう。そんなことを思いめぐらせながら、一度グラウンドのイチョウの木を見上げてみてください。その際にはくれぐれも足元に注意してください。

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